愛空スティック

~幸せの黄色いコマンド~

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「コンピューターおばあちゃん」それがこの旅の鍵を握っているとは、この時の僕には知る由もなかった。(7/14)

2007,12,13,(Thu) 22:16:53

必ずまた来ると誓い、僕は港に向けて走り出した。
雨は止んでおり、フェリーも無事就航出来そうだ。
辺りはすっかり暗くなっていて、一日の終わりを告げていた。

フェリーに乗るその時までに、今日は様々な出来事にめぐり合えた。
まるでもう、4ヶ月と35日くらいすでに時間を過ごしたような、そんな錯覚に僕は陥ってしまったが実際は何のことはない、ほんの数時間の出来事だったんだ。まだ7月14日なんだ、うん。

港に着くとそこには既に、乗船を待つ数台のバイクがズラッと、2本の列を成していた。

フェリー前

僕はその最後尾にバイクを停めると、辺りを見回してみた。




―― おっさんばっかじゃん




いやいやいやいや

いやいやいやいやいやいやいやいや別にね、期待とかしてたわけじゃないんだよ。

でもほら、旅ってさ、気心の知れた仲間が集まってさ、まだ見ぬ土地を一緒にわいわいと歩いたりさ、美味しいもの食べたりさ、そういうの楽しいじゃん?でもそれが、それがだよ?
一人、まさに独りでさ、憂いを含んだ表情でバイクに乗っかってるってわけ。しかも雨に打たれてずぶ濡れになってさ。何かわけありジャンミステリアスジャン。
北海道レベルにもなるとそんな子猫ちゃんの一人や二人いてもおかしくないじゃん?
それがだよ?周りにはおっさんばっかりってさ、どういう了見?ねぇ神様?
これじゃさ、むしろ僕が子猫ちゃん?このかわいらしい僕が?
…そういや周りのおっさんどものギラついた目…どことなく視線を感じるし…あ!今後ろ向く振りしてあのおっさん見た!絶対僕を見たね汚らわしいッ!!

フェリー、「2等寝台」にしてよかった……
2等寝台ってのは一つの部屋に2段ベットが数個置かれていて、それぞれがカーテンで仕切られている。もっと値段の高いとこだと個室とか、旅館の和室みたいな部屋、スイートになるとバス付のホテルの部屋みたいのもある(らしい)
2等寝台の下のランクになると大広間で雑魚寝状態。もうね、中学生の修学旅行とかと変わんないわけ。
消灯時間過ぎて静まりかえったらさ、
「プゥ」
とか言って笑わせようとしてくるおっさんとかがいるわけ。で、そのうち
「おい!好きな子いんだろ教えろよ!」
とか御下劣な話が飛び交うんだ間違いない。
そんなおっさん達が蠢く中に僕みたいな可愛らしい子猫ちゃんがいるのを想像してごらんよ。
まずほっとくわけがないよね。そうなってたら僕の大事なものが色々失われてたかもしれない(頭のボルトとか)
本当、2等寝台にしてよかったなー。



そんなこんなでフェリーに乗り込んだ僕は、さっそく(雨と泥で)穢れた体を清めるために大浴場に向かった。
フェリーの中なので張られたお湯が波打っていてこれがまた心地よい。

そしてフェリーは、浴場を揺るがしながら、舞鶴港を後にした。
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